私の名前は雲野霧子。ミッドチルダに友達の柊泪と一緒に留学中の小学4年生。
私達は、今、管理世界の10代最強を決めるトーナメント大会、インターミッドに出場しているの。
ノーヴェの指導のよろしきを得て、私達は順調に勝ち進んでるの。

「指導ったって、あたしは当たり前のことを教えてるだけさ。
　おまえ達の努力と才能が無ければ、勝ち上がることはできない。
　なにせ、おまえ達が当たった相手だって、努力はしてるし、才能もあるんだからな」
「それは分かってるの」
「よし、分かってたら今日も練習だ。
　次の試合の相手の情報も頭に入れて、鍛えていくぞ」
「はい」

私達の目標は、まず本戦に出ることなの。
そのためには、クラナガンでベスト8に入らないといけないの。

「何万人もの中のベスト8だよ、行けるかな」
「行けるかじゃなくて、行くの。
　パパが言ってた。やらなきゃいけないことは、できるかどうか考えても仕方ないって」
「そうだね。行けるところまで突っ走ろう！」

私達は、予選落ちしたとはいえ実力者のアインハルトさん、ミウラさんとも一緒に練習してるの。
学校の成績が落ちないように勉強もしないといけないの。
でも、学業もヴィヴィオにはかなわないの。
だから、勉強はヴィヴィオにも教えてもらってるの。

「ヴィヴィオはなんでそんなになんでもできるの？」
「別になんでもできるわけじゃないよ。ただ、IQは高めなんだって」
「それだけでも普通じゃないよ」
「あはは、そうかも。だけど、小さいときから魔法の勉強をしてるんだから
　私の方が勉強ができないとかえって困っちゃう」
「そうかもしれないの」
「インターミッド、まずはベスト8に入って本戦出場権を手に入れようね」
「うん」
「頑張るの」
「でも、今は宿題宿題」

宿題も、ジムの事務室で一緒にやってるの。
ノーヴェもそれは許可してくれてるの。

「じゃ、また明日ね」
「また明日なの」
「また明日〜」
「では、みなさん、私も失礼します」
「じゃ、明日ね」
「じゃ、ボクも帰ります」
「私は帰る方向が霧子さんたちと同じですね」
「はい、よろしくお願いします」

アインハルトさんは、私達と同じように寮生活なの。
だから、ジムから帰る時も同じ所に帰るの。

そして、何度かの試合を経て……

「よし、みんなよくやった、5人ともベスト8入りするとは思わなかったけどな」
「ノーヴェの指導のおかげなの」
「だから才能と努力だって言ってるだろ。
　けど、みんな良くやった。
　ここからは、くじ運次第でおまえ達どうしでも潰し合いになる。
　で、ベスト3に入れば、全国大会だ」
「はい」
「おまえら5人はいいとして、残った相手は一筋縄ではいかない強敵揃いだ。
　今まで以上に気を引き締めていけよ」
「はい」
「残った相手の筆頭は、なんといっても『無敗の女王』ジークリンデ・エレミアだ。
　魔法戦よし、格闘よし、弱点になる距離もない。というか、弱点らしい弱点が見当たらない。
　得意なのは格闘だけど、遠距離魔法戦もこなすし、早いし、パワーもある。
　まあ、当たったら、自分の得意とする戦法で挑んでいくしかないな。
　で、次にやっかいそうなのが、『正統派魔女』ファビア・クロゼルク。
　精神攻撃を最も得意とする魔法使いだ。
　ここまで全部精神攻撃を使って勝ち上がってきた。
　普通に戦うのが難しい相手だ、当たるとなると、対策をきちんとする必要がある。
　そして、最後になるが『お嬢』ルーテシア・アルピーノもやりにくい相手だ。
　こちらも魔法使いで、一番得意なのは召喚魔法だが、魔法全般なんでもござれだ。
　幸い、召喚魔法で他者を呼ぶのは、インターミッドだと禁止なんだが
　それでも強敵には間違いない。
　ま、あたしの知り合いでもあるんだけどさ。
「5人だから、どうくじを引こうと、かならず1組は私達ですよね」
「ま、そうなるな。
　しかし、どう当たっても厳しい戦いになることは間違いないぞ。
　今まで以上に修練が必要だな」
「はいっ！」

私達は、ベスト8まではこぎ着けました。
でも、ここからがある意味本番です。
私達の力は、あの3人に通用するほどあるのでしょうか。

 

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